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国立西洋美術館 X フォルクヴァング美術館 「自然と人のダイアローグ」開催中

国立西洋美術館リニューアルオープンを記念し、ドイツNRW州のフォルクヴァング美術館 (Museum Folkwang)協力のもと「自然と人のダイアローグ フリードリヒ、モネ、ゴッホからリヒターまで」と題した展覧会が6月4日から開催されている。

国立西洋美術館は1年半にわたる工事休館を経て、この春、活動を再開した。このリニューアルオープンを記念し、ドイツ・エッセンのフォルクヴァング美術館の協力の下、自然と人の対話から生まれた近代の芸術の展開をたどる展覧会を開催する。

今回の展覧会は、2つの美術館それぞれの基礎となった松方コレクションとオストハウス・コレクションの近代美術を紹介する「ルノワール、モネ、ゴーガン 浮世のイメージ」展(2022年2月6日-5月15日、フォルクヴァング美術館)に続く共同プロジェクト。本展では、開館から現在にいたるまでの両館のコレクションから、印象派とポスト印象派を軸にドイツ・ロマン主義から20世紀絵画までの100点を超える絵画や素描、版画、写真を通じ、近代における自然に対する感性と芸術表現の展開を展観する。

産業や社会、科学など多くの分野で急速な近代化が進んだ19世紀から20世紀にかけて、芸術家たちも新たな知識とまなざしをもって自然と向き合い、この豊かな霊感源から多彩な作品を生み出した。アトリエから戸外の光の下へ飛びだし、流れ去る時間をとらえようとする者もいれば、自然のなかに永遠のヴィジョンを求め、観念的、内面的な表現や革新的な造形的実験へ展開させていく者たちもいた。自然のなかの生命のサイクルに人の営みを重ね合わせた作品も生まれている。

展覧会は4つのセクションから構成されている。「I. 空を流れる時間」で、自然を変化の相としてとらえてフレームのなかに現実の時間を流れ込ませようとする作品を見た後、移ろい続ける自然の外観ではなく、その向こう側にある不可視のものを追い求める表現や「II. 〈彼方〉への旅」、現象としての自然が持つ永続的なエッセンスを抽出して展開された新たな造形表現「III.光の建築」を見ていく。最後の「IV. 天と地のあいだ、循環する時間」では、自然のなかの循環的な時間に人の生を重ね合わせるような作品を通じて、生と死をめぐる人間の根源的な感情を浮かび上がらせる。

流れ去る時間、永遠の時間、そして循環する時間と、「時間」が今回の一つの切り口ともいえる。また、4つのセクションは、街の空を見上げた旅人が、山や海の彼方へ、森の奥深く、水の底、意識の下を旅し、宇宙を夢想した後に、古来、天と地のあいだで人の営みとともにあった耕作地や庭へ帰ってくる道のりでもある。ただし、定められた一方向に向かうものではない。一人の画家も一つの作品もさまざまな傾向と文脈を合わせ持ち、さまざまな解釈に開かれている。I章では印象派を中心に、II章ではドイツ・ロマン主義や象徴主義の作品を主としているが、それぞれリヒターやエルンストらの作品を挿入することで20世紀からの相対的な視座も用意されている。

足元の草花から広大な宇宙まで、そして人間自身を内包する〈自然〉の無限の広がりから、2つの美術館のコレクションという枠で切り出した多彩な風景の響き合いを楽しんで欲しい。そして自然と人との関係が問い直されている今日、見る側それぞれの心のなかで作品との対話を通じて自然をめぐる新たな風景を生み出していただきたい。

<開催概要> 国立西洋美術館リニューアルオープン記念   自然と人のダイアローグ フリードリヒ、モネ、ゴッホからリヒターまで
会期:2022年6月4日(土)~9月11日(日)
休館日:月曜日、7月19日(火) (ただし、7月18日(月・祝)、8月15日(月)は開館)
主催:国立西洋美術館、読売新聞社、NHK、NHKプロモーション
共同企画:フォルクヴァング美術館
後援:ドイツ連邦共和国大使館
特別協賛:キヤノン
協賛:エボニック ジャパン、損保ジャパン、凸版印刷
協力:ルフトハンザ カーゴ AG、西洋美術振興財団

一般2,000円他 日時指定制、チケット詳細は展覧会公式サイトで https://nature2022.jp

絵画<上>:フィンセント・ファン・ゴッホ《刈り入れ(刈り入れをする人のいるサン=ポール病院裏の麦畑)》
1889年 油彩・カンヴァス フォルクヴァング美術館  ©️Museum Folkwang, Essen
絵画<下>:クロード・モネ《睡蓮》
1916年 油彩・カンヴァス 国立西洋美術館 松方コレクション