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量子コンピュータの欧州ホットスポット ドイツNRW州

3月、量子コンピュータ・ネットワーク「EIN Quantum NRW」が新設された。量子技術の研究開発においてドイツの技術優位性をさらに向上させ、専門家を育成し、さらにNRW州で企業や大手事業者向けの応用技術を開発することが、この新組織の目標である。

NRW州の十数ヵ所の研究機関が手を携えネットワークを立ち上げた。このネットワークは、最初の5年間で最大2000万ユーロの資金を手にする予定で、民間企業との協力を活性化したい意向だ。資金2000万ユーロのうち750万ユーロは、産業界との協力が生み出す付加価値を見込んで研究機関自身が拠出する。残りの1250万ユーロは、NRW州政府が2026年までに提供する助成金だ。

NRW州ヴュスト州首相(写真中央)は「量子コンピュータは世界が注目するイノベーションである。新設ネットワークは、NRW州内の学術界と経済界の力を結びつけるもの。NRW州ほど、専門知識やインフラ、ネットワークが充実している地域は、ドイツ国内では他に存在しない。NRW州が量子コンピューティングの欧州ホットスポットの地位を確立したことを誇りに思う。州政府は、デジタル戦略2.0の一環として、この強力な地位をさらに向上させ、戦略的な産学連携ネットワークをより一層推進していく」と述べた。
今後、ドイツ国内および欧州のパートナーとともに、優れたプロジェクトやインフラ整備に必要となる資金調達を目指す。このようなネットワークの活動を通じて、NRW州の量子技術拠点としての魅力がさらに高まることが期待される。

量子技術は日常生活を大きく変える将来性の高い技術であり、今日、すでに多くの成果が量子物理学の知見から生み出されている。例えば、太陽電池、レーザー、医療技術、最新コンピュータやインターネットなどで、成果は多岐にわたっている。また従来は不可能とされてきた技術も、今や手の届くところまで来ている。気候変動の複雑な相互関係、環境保護、交通の流れの円滑化や、重要インフラへのサイバー攻撃リスクを軽減する量子暗号盗聴防止通信技術などが、その一例だ。

このネットワーク「EIN Quantum NRW」の最初の文字”EIN“はEducation、Innovation、Networkingの頭字語を取ったもので、NRW州における様々な分野の革新的研究開発活動や教育、継続教育、技術移転など分野横断型の活動を”ひとつ“(EIN=ドイツ語の”1” )に束ねる象徴だ。新設ネットワークには下記大学や機関が参画している。
<大学>アーヘン、ボーフム、ボン、ドルトムント、デュイスブルグ・エッセン、デュッセルドルフ、ケルン、ミュンスター、パーダーボルン、ジーゲン
<機関>ドイツ航空宇宙センター(DLR)、ユーリッヒ研究センター、フラウンホーファー研究機構

現在、ユーリッヒ研究センターとジーゲン大学がコーディネータ役を担っているが、中期的には産学の代表者から構成される国際理事会がネットワークの調整役を担う予定という。

出典 写真: Land NRW / Martin Götz