NRW州のインダストリー4.0
数千平米を超す研究棟「セルラー搬送技術」(ZFT)では搬送車が自ら搬送経路を探しながら動いています。フラウンホーファー物流ロジスティクス研究所(IML)は、このZFT研究棟に、倉庫棚や仕分け作業場など全機能を持つ倉庫センターを設置し、「群知能」がロジスティクスに如何に役立つのかを研究しています。同時にここはロジスティクスにおける人工知能応用研究で最大級の実験フィールドとなっています。50台の搬送車から構成される群れは、だれが作業を引受けるのかを互いに決定するので、非常にフレキシブルに対応できます。このようにNRW州ではインダストリー4.0が着々と形成されています。
最高の実例
ブロムベルク市/NRW州:コネクタ・自動化技術メーカーであるフェニックス・コンタクト社はコンポーネントのマーキングや検査に最新の自己制御型装置を使用しています。コンポーネントがレーザステーションに到達すると、自己制御のシステムに基づき、装置は自動稼働し、機能チップから情報を読み取るや否や、即座にレーザ印刷を開始します。そして次の生産プロセスとして、空いているテストベンチを自動検知し、そこにコンポーネントを搬送します。そしてコンポーネントの検査が開始されます。このようなインテリジェントな工場では不具合さえも問題になりません。故障の際は、システムが自動でSMSを介してサービス技術者に連絡をし、故障の原因を伝えます。その間、生産は止まることなく進められて行きます。
欧州初 ハイブリッド型SOFCシステム エッセン・ガス熱研究所(GWI)で稼働開始
27.06.2022
13ヶ月余りの建設工期を経て、ヨーロッパ初のハイブリッド型SOFCシステムが、エッセン市のガス熱研究所(GWI=Gas- und Wärme-Institut Essen e.V.)で試験運用を開始した。ハイブリッド型SOFCシステムは効率的且つ持続可能な発電を可能すると期待されている。これで同市がエネルギーシフトの推進役を担うエネルギー中核都市であることを改めて知らしめることとなった。この唯一無二の実証プラントの稼働式典には、エネルギー業界や学術分野からの代表者に加え、エッセン市長トーマス・クーフェンも参列した。
シンプルな4つのステップでNRW州へ